日曜日, 12月 20, 2009

写真のデータ化を行い始めた理由その6

 6番目の理由は、写真に写っている被写体の情報の保存です。わたくしのところにある写真で、古いものは誰が写っているのかわからないものが多く存在します。どこで写したのかもわからない写真も多くあります。生前に私の両親に訊いておけばよかったのですが、後の祭りです。機会があるときに、親類などに訊いてみるのですが、なかなか解決しません。写真に写っている被写体の情報というのも貴重な財産です。昔はよく写真の裏などに手書きで書いていたものですが、そういう情報も写真と一緒に消えていく運命にあるのです。
 そういう写真の情報(誰、何処で、いつ)を保存しておくことによって、いろいろなものがわかってきます。祖先の歴史を紐解く材料になるかもしれません。アルバムに貼って、そのわきに書いておくのも一つの方法ですが、その整理は結構大変なことです。
 コンピュータのデータにすると、これらの情報の保存が簡単にできるわけです。私は、この情報の保存のために、画像のファイル名を有効に活用しています。特に、ウィンドウズの場合、ファイル名は全角で127文字まで使えます(光学メディアに書き込む場合は少なくなります)。127文字というのはちょっとした文章が書けるとうことです。但し、マックの場合は全角では15文字までですし、ウィンドウズと共用する場合は文字化けが発生する可能性があります。
 画像ファイルの形式にexif(イグジフ)という形式があります。これは、標準化された画像情報形式ですがから、デジカメなどで撮影した場合は、大体この形式で保存されます。この情報には撮影日時や、撮影条件など以外にコメントや場合によってはGPS情報なども入れられます。この情報を活用する方法もありますが、書き込みや読み取りがそれほど簡単ではありません。ユーザインターフェースとしてカメラメーカがもう少し使いやすいものを用意してくれればよいのに・・・と思っているのですが、残念ながらあまり熱心に対応していないようです。
 ですから、私はファイル名を活用するようにしております。127文字フルに使う必要はありあませんが、日付、場所、被写体情報などをなるべく短くしてファイル名にしておくことで、画像と画像以外の情報を一緒に保存することができるわけです。ファイル名のつけ方などは
こちら
にも記載しておりますので、参考にしてください。

金曜日, 12月 04, 2009

写真のデータ化を行い始めた理由その5

 私の持っている写真には、私の父や母が持っていた写真が多く含まれています。
 大量のアルバムと整理されてないバラ写真やフィルム。これらの過去に撮られた写真をどうすればよいのかということが気がかりでした。核家族化がすすみ、写真もどんどん分散しているのです。そして、知らない間に廃棄されてしまっているのです。写真というのは、その家族にとっての貴重な文化遺産だと思っています。場合によっては、家族だけではなく、その国にとっても重要な文化遺産でもあり得ると思います。
 単に、写真が無くなっていくということももちろん気になることではありますが、もうひとつ気になるのは、そこに写っている人の情報も消滅しつつあるということです。現に私の持っている写真のなかの人物で、それが誰なのか、どういう関係でその写真に写っているのか、あるいはなぜその人物の写真が我が家にあるのか。そこには、些細ではあっても我が家の歴史が刻み込まれていたはずです。そういう情報を父や母に聞いておけばよかったと後悔していますが、いま何もしなければもっと情報は消えていくのです。世代が変わる毎に情報が消えていくのです。
 実は、私の母が亡くなって(父はその数年前にすでに他界しておりました)から、兄の所にあった昔の写真を私の所に送ってもらったのです。そして、その写真を少しずつデータ化したのです。データ化することによって、写真はコンピュータの画像として、兄の所にも戻すことができたのです。
 普通であれば、家族の誰かの家にひきとられ、代が変わる毎に散逸し、忘れ去られてしまうと思うのです。
 データにすることによって、引き継がれていくことが可能になったのです。そして、単なる画像の情報に加えて、映っている人物や情景に関する情報も付加していくとこができるようになったのです。私は、我が家にあった写真の情報の復元(画像としての復元ではなく、情報としての復元)を手掛けています。

水曜日, 12月 02, 2009

カメラ女子

 今日のNHKニュースで、カメラをいつも持ち歩き、日常を写している女性が増えているというニュースが紹介されていました。日々感じたことを残すためだそうです。自分のブログなどに掲載するのだそうです。なぜ女子なのかというのはよくわかりませんが、アマチュアカメラマンに男性が多かったからでしょうか。ただ、日常を写しているというところが一般のアマチュアカメラマンとは違っているような気もします。

 カメラマンというと、大仰なカメラバックと三脚をかかえ、ポケットだらけのチョッキを着込んで、帽子をかぶったオッサンというイメージが定着しております。長靴履いたらカンペキなツリキチです。獲物を狙っているという意味では共通しているので、同じような格好になるのでしょうか。カメラ女子はもっとスマートな感じがしてセンスがよさそうです。女性で、ツリキチルックはいただけません。

 カメラがものを記録として写すという時代から、散文的な表現手段になってきているのでしょうか。新しい写真の息吹を感じます。