水曜日, 6月 29, 2011

ビデオカメラ

 ビデオカメラ(カムコーダー)の市場が随分縮小してしまっています。全世界で1308万台でデジカメの1割程度です。90%近くが日本メーカ製品。最近はYouTubeなどにアップするための簡便なビデオカメラにおされているようです。特にアメリカでは1.6万円程度のものが売れ筋だそうで、日本の1/3です。携帯、スマートフォンの影響もあるようです。JVCケンウッドが普及品から撤退するというのもうなずけます。動画そのものは投稿サイトなどで以前よりはるかに多くの人が使っているのですが、メーカが市場を見ていなかったこと、新たな市場を作り出せなかったというのが衰退の理由だと思います。

 その中で、ソニーが事業的にも黒字を出しているという点に注目しました。生産の上流から下流までを社内で扱っているということと、デジタルカメラとの部品の共通化を行っているということだそうです。これが本来のソニーの生産の姿だと思います。(製品開発は別として)

火曜日, 6月 28, 2011

LYTROカメラ

 とんでもないカメラが出現しました。アメリカのベンチャーLYTROが作ったライト・フィールド・カメラと呼ばれているもの。先ずは下のリンクでご覧いただきたい。写した後で好きなところに焦点が合わせられるカメラです。

http://www.lytro.com/picture_gallery

 原理はまだよくわからないのですが、カメラに入ってくる全ての光情報を別々に捉えて画像に変換するものだそうです。今までのカメラは、光の入ってくる方向は限定的に制限したりすることは出来たのですが、フィルムやセンサーに入った状態では、どの方向から飛んできた光かという情報は捨ててしまっていました。それをセンサーで別々に捉えてフォーカス情報として取り出すという考えのようです。

 多分、いろいろと制約がありそうです。サンプル画像で見る限り画像が粗いとうい印象がありますが、デジカメが最初に出てきたころの画質程度にはなっているようです。焦点方向の分解能もまだ低いようです。

 それにしても、こういうアイデアが出てくるというのはさすがにアメリカです。3Dカメラよりも、面白さがあります。まさにイノベーションとはこういうことかもしれません。今後が楽しみです。

土曜日, 6月 25, 2011

ペンタックス Q

 ペンタックスQが発表されました。ペンタックスとしては初めてのデジタルミラーレス一眼になります。驚いたのは、センサーがコンパクトカメラと同じサイズのものを使っているということです。早い話が、レンズ交換可能なコンパクトカメラということになります。

 一眼の一番の特徴は、レンズ交換できること、大きなセンサーで画質を優先することと、ボケ味を出すことです。従って、この特徴の大半を真っ向から否定したカメラということになります。ボケに関しては、ボケコントリールという機能でボケを出すそうです。

 レンズもおもちゃレンズを搭載できるようになっていて、美しい画像を楽しむというよりは、画像のバリエーションを楽しむというコンセプトのようです。

 私は、一眼レフを超えるようなミラーレスを期待しているのですが、私の期待するカメラとは正反対のものです。私の期待が無理なんでしょうか。大手2社が相変わらず静観しているのが気になります。

火曜日, 6月 21, 2011

アメリカの中の日本文化

 新聞ネタですが、アメリカの議会図書館6階(通称DECK6)には110万点の日本関連の蔵書があるそうです。昔、日本人司書の坂西志保さんという方と当時の大使の斎藤博之さんという方の尽力で集められたそうです。今では宝の山だそうです。これに限ったことではないのですが、日本の美術品などが大量に海外に集められています。ボストン美術館などの浮世絵も有名です。

 この集める文化というのは一体どこからくるのでしょうか。日本にはアメリカやイギリスの文化を蒐集している場所があるという話は殆ど聞きません。アメリカやイギリスはそういうことに熱心です。日本にも個人レベルでそういうことをやっておられる方はいらっしゃいますが、国とか県というレベルでは非常に少ないと思います。自国のものですらろくに集めてませんから。

 日本人がどうのこうのという話はヘドが出るほど聞かされてますからどうでもよいのですが、文化というものに対する思い入れというようなものが彼我の違いなのでしょうか。そういえば、私自身も自分の文化に対しては無頓着極まりないのです。せめて写真くらいは大切にしたいと思います。