月曜日, 7月 23, 2012

キャノンのミラーレス EOS M

キャノンが遂にミラーレスを発表しました。APS-Cサイズのセンサーで1800万画素です。オートフォーカスには位相差AFとコントラストAFの両方を入れています。
 レンズのマウントも新しいもので、2本のレンズが発表されています。センサーがAPS-Cサイズですので、従来のEOS用のレンズとのマッチングは問題ないので専用レンズはゆっくり出すのでしょう。なによりも、『ミラーレス』と正面きって発表しており、センサーもAPS-Cを採用しており、昨年発表したニコンとは対照的な出し方となりました。ビューファインダーがありませんので、おそらく将来的にオプションで用意するのではないかと予想します。これだけの画素数、レンズを生かそうとすると、やはりビューファインダーは欲しくなります。本体サイズはニコンのJ1より少し大きい程度ですから、センサーの大きさに較べればかなり詰め込んだ大きさと言えると思います。
 外観はJ1ほどすっきりとはしてません。と考えるとカメラにこだわりのある人を対象に作っており、ボケ味や画素数、レンズ互換性を重視した方針を採用したということでしょう。ソニーの戦略に近いと思います。

土曜日, 7月 14, 2012

原鉄道模型博物館


 鉄道模型ファンではないのですが、原鉄道模型博物館に行ってまいりました。2000両もの精密模型を小学生の頃から作り続けていて、しかも、その精巧さがとんでもないほどすごいのです。本当に驚いてしまいました。

 そもそも何に興味があったかというと、これだけのものを作ることができる人間の限界のようなものが見てみたかったというのが一番かもしれません。集中して、あることだけ(とは言ってもこれを作った原信太郎さんはコクヨの役員だったというのですからますます不可思議です)をやっているとどこまで出来るのかという点に興味があったのです。

 とにかく凄いとしか言いような無いのです。今までに2000両の模型を作られたそうで、いまも93歳でご健在ですが、年間20両以上作っておられたのですから、月に2両です。その精密さと凝りようからすれば、一日中作り続けていても無理なような気がするのです。外の職人さんにつくってもらっているのもそうとうありそうですが。

 人間の限界というのは底知れぬものがあるということがよくわかりました。毎日、グウタラで過ごしている自分が恥ずかしくなります。一点に集中し、毎日少しずつでも前に進む。その積み重ねが知らないうちに大きなものとなって行くんですね。そう気付かせてくれただけでも十分に価値があった博物館でした。

水曜日, 7月 11, 2012

アップル対サムソンの最高にクールな判決



 アップルとサムソンの訴訟合戦のなかで、イギリスの裁判所の出した判決がすばらしい判決です。『サムソンはアップルほど恰好よくない(クールじゃない)』、だから無罪。

 訴訟の結果からすれば、サムソンの勝訴ですが、ほんとうに勝ったのはどちらでしょう? iPhoneにしてもiPadにしても、最初に出したアップルの製品は本当に恰好よく、以降に出したどのメーカの製品も『真似をしたもの』にしてしまいました。アップル以外のどのメーカも抗弁する程真似を認めてしまうことになってしまいます。真似たとは思われないようにしたデザインが如何にも真似しなかったということを意識しすぎたデザインになっているというもの皮肉なものです。

 それほどまでに、アップルの完成度は高かったということでしょう。また、サムソンは市場で一位になったとしても、デザインや使い勝手でそれを維持するのは多分困難だということになります。なぜなら、オリジナルではないことによりコンセプトが欠如してしまっているからです。ぜひ、コンセプトを確立してアップルを超えるデザインを目指して欲しいものです。ついでですが、日本のメーカもサムソンと同じ穴の狢です。また、アップルにしても、ジョブズなきあと、コンセプトを踏襲できるのかが問われます。

 それにしても、こんな粋な判決を出せるイギリスという国は流石です。日本の裁判所にもこういうウィットが欲しいものですね。