水曜日, 7月 11, 2012

アップル対サムソンの最高にクールな判決



 アップルとサムソンの訴訟合戦のなかで、イギリスの裁判所の出した判決がすばらしい判決です。『サムソンはアップルほど恰好よくない(クールじゃない)』、だから無罪。

 訴訟の結果からすれば、サムソンの勝訴ですが、ほんとうに勝ったのはどちらでしょう? iPhoneにしてもiPadにしても、最初に出したアップルの製品は本当に恰好よく、以降に出したどのメーカの製品も『真似をしたもの』にしてしまいました。アップル以外のどのメーカも抗弁する程真似を認めてしまうことになってしまいます。真似たとは思われないようにしたデザインが如何にも真似しなかったということを意識しすぎたデザインになっているというもの皮肉なものです。

 それほどまでに、アップルの完成度は高かったということでしょう。また、サムソンは市場で一位になったとしても、デザインや使い勝手でそれを維持するのは多分困難だということになります。なぜなら、オリジナルではないことによりコンセプトが欠如してしまっているからです。ぜひ、コンセプトを確立してアップルを超えるデザインを目指して欲しいものです。ついでですが、日本のメーカもサムソンと同じ穴の狢です。また、アップルにしても、ジョブズなきあと、コンセプトを踏襲できるのかが問われます。

 それにしても、こんな粋な判決を出せるイギリスという国は流石です。日本の裁判所にもこういうウィットが欲しいものですね。

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