水曜日, 9月 11, 2013

OM-D E-M1とオリンパス一眼レフ撤退

 オリンパスがOM-D E-M1発表と同時に、一眼レフからの撤退を発表した。ミラーレスに資源を集中する。これで一眼レフは実質キャノン、ニコン、ソニー、ペンタックスの4社だけになったと言っていいが、おそらくソニーもその方向だろう。そもそもソニーの一眼レフは一眼レフとは言い難い。ファインダーは電子ビューファインダーになっており、『レフ』になっているのは、AFの為だけになっている。どちらかというと、ミラーレスに近いと言っても良い。つまり、本流一眼レフはキャノン、ニコン、ペンタックスということになる。オリンパスは一眼レフの新製品を発表したのは3年前であり、実質撤退していたに等しい状態であった。

 ところで、一眼レフの今後を占う上で見逃せないのが、像面位相差AFの存在。キャノンがEOS-70Dで一眼レフに初めて像面位相差AFを搭載した。交換レンズの制限はあるようだが、像面位相差AFの場合、一眼レフのミラーは機能しない。邪魔になってしまう。敢えて一眼レフのミラーを邪魔者扱いさせる像面位相差を入れたというのは、そのメリットがそれだけ大きいということだろう。しかも、中級モデルに搭載したことが大きい。この考えは、フラグシップ機以外にも敷衍すると思われる。つまり、今後の主流と見てよい。つまり、一眼レフのミラーレス化の流れが出てくる(ミラーが無くなるかどうかは別として)。

 以上のような観点から、オリンパスが一眼レフから撤退したというのは、非常に象徴的な出来事でもある。

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