木曜日, 8月 04, 2011

きょう一日

 テレビにニュースで、被災者が「五年、10年の先を見て生きろと言われても、そんな見通しは立てられない。でも、明日だったら目標を立てられる」とつぶやいていたのがとても印象的でした。期を同じくして日経新聞に五木寛之氏が、「きょう一日、きょう一日」で暮らしていけばよいということを言っておられました。

 その二つの言葉には、ビジョンとか展望などという歯の浮くような、そして大半が絵空事に終わってしまうようなことを発言する人に対する醒めた目と、そんなものに振り回されず決然と生きる意志のようなものを感じました。所詮、人間と言えどもこの世に生れた一つの生命にすぎません。全ての生命は、今を生きることが全てなのだとつくづく感じた次第です。

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