水曜日, 1月 14, 2009

家電メーカの限界

 ソニーが赤字に転落するという話、東芝も2000億円の赤字になるということ、なにか共通性があります。ソニーは今はカメラメーカー大手とも言えるわけで、コンパクトから一眼レフまでそろえているわけです。でも、やっぱりカメラひとつ取ってもソニーらしさがなくなってきました。私にとってのソニーは、なんといっても先進性とデザインです。世界最初のトランジスタラジオ、トリニトロンブラウン管というのが、先進性の象徴のようなものだっとと思っています。
 ということは、そのあとの先進性をしめすものがないということになるのかもしれません。ソニーが少し前に元気がなくなって、現在ストリンガーという人が経営を行っているわけで、立ち直ったように言われてきましたが、私はソニーは立ち直ったとは思っていませんでした。
 それは、ソニーの先進性を示すものがなかったからです。カメラも目新しさはありませんでした。従来の一眼レフの枠からはみ出していませんでしたし、なによりも、新しいデバイスがなかったのです。あっと言わせるようなデバイスを製品に組み込んだのがソニーでした。それがカメラにもなかったし、他の製品にもないのです。つまり、ただのソニーになってしまったのです。それでも、デザインだけはまだ頑張っていたと思います。しかし、それでさえも、他のメーカの後塵を拝することが多くなってきました。
 もうひとつ言えることは、カメラも家電も、作るものがなくなってきたということでしょうか。もう充分に進化していまいました。たとえば、顔認識なんていうものが最近のカメラには入ってますが、こういうものを入れざるを得ないというとこと自体が限界が来ていることを物語っています。
 だいたい、この世の中にさらにほしいものがそんなに残っているのでしょうか。便利さをどんどん追及していって、十分に便利になりました。家電メーカが曲がり角に来ているというのは間違いないことでしょう。

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