金曜日, 9月 09, 2011

ニコンのミラーレス参入


 今日の新聞にニコンもミラーレスに参入することが書いてありました。年内に出るようです。ニコン発表ではありませんが、否定もしておりませんので、確実性は高いと思います。8月にミラーレスが一眼デジカメの中の40%を超えたというニュースが以前にありました。スマートフォンによってコンパクトカメラの価格が大幅に低下し、利益が出せなくなっています。このような背景で、これ以上放置しておけないという判断なのでしょう。ニコンが参入すれば、間違いなくキャノンも参入するはずです。

 私は一眼レフはいずれミラーレスに置き換わるだろうと思っていますが、それが徐々に近づいてきているようです。おそらく、ニコン、キャノンはAPS-Cサイズ以上のセンサーを使用するはずです。そうなると、まず影響を受けるのがAPS-Cサイズの一眼レフです。一眼レフとミラーレスで差が付けられるかということです。ミラーレスは当然のこととして新しいマウントになりますから、過去の交換レンズの遺産は引き継げません(現実には、レンズはデジカメに適合した設計を行うようですので、遺産はあるようで無いものなのかもしれません)。一眼レフメーカがミラーレス参入を遅らせてきたのは、この点も一つの要因ではないかと思います。ボディはセンサーと画像処理エンジンで性能が決まります。つまり、センサーが同じであれば、一眼レフの優位性は殆どないということになります。

 次に予想されるのが、フルサイズの一眼の消滅です。デジタル一眼リストのブログでも示しましたが、フルサイズの一眼の開発周期が長くなっています。また、性能がAPS-Cサイズの一眼と逆転している部分もあります。各社フラグシップ機と銘打っていますが、フラグシップ機にはなっていないのです。フラグシップ機のセンサーは半導体としては、非常識な程バカでかいのです。APS-Cサイズのセンサーと比較しても2倍以上の大きさです。このセンサーを開発し続けるのは容易なことではありません。しかも、致命的なことに生産数が少ないのです。半導体を量産する上で致命的なのは数がそろわないことです。一方、APS-Cサイズのセンサーはミラーレスの増加でますます増える方向になります。量産効果ではますます差が開くことになります。フィルム式のカメラの場合は、ボディだけ作ればよかったのですが、デジカメはそうはいきません。つまり、フルサイズはカメラメーカにとっては非常に重い負担になってくるということです。以上のような理由で、フルサイズの一眼レフはいずれ消滅する運命にあると思っています。

 デジタル一眼は、大きな転換期を迎えようとしています。これからのカメラは、従来にない斬新な機能やコンセプトが問われることになると思います。

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