土曜日, 5月 22, 2010

ベレニス・アボット

 横浜美術館のコレクションの中のベレニス・アボットの写真を見てまいりました。1930年代に撮ったニューヨークの写真でしたが、思わず息を呑む美しさです。実に細かいところまでシャープで、精緻な写真です。アングル、構図も素晴らしいのですが、私が驚いたのはやはりその精緻な美しさです。多分、いまのデジカメでは表現できないのではないかと思います。おそらく8×10の大判フィルムを使っていると思いますが、プリントは、ゼラチン・シルバー・プリントと書いてありましたので、普通のプリントということになります。それにしても、1930年代に、あれだけの解像度のレンズと、あれだけ美しい現像焼き付け技術を持っていたというのはさすがです。 やはり、写真はピントと解像だと改めて感じた次第です。


 7月にはアボットの師でもあるマン・レイの写真展が新国立美術館で開かれる予定ですので、いまから楽しみです。

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