木曜日, 1月 31, 2008

気になること

 最近のニュースに関することです。日本の携帯電話の端末メーカが海外に全く進出できてないというニュースがありました。むしろどんどん撤退を余儀なくさせられているということです。理由は2つあって、日本の携帯は機能優先で値段が高いということと、端末メーカが売る相手がドコモとauとソフトバンクになっていて、量販店に売るノウハウがないということだそうです。日本の携帯電話のビジネスモデルが海外と全く異なっているという点がこの二つの理由の原因のようです。しかも、消費者に渡る時はべらぼうに安い端末価格になっているわけですから、消費者からみれば、端末が高いという印象は全く無いわけです。当然のことながら、消費者はもっと安い端末を買いたいという欲望はなくなります。その分、通信料が高くなっているということです。これに対して国は是正措置を取るよう指導しているようですが、これに対しては3通信事業者とも不熱心といわざるを得ません。かなり限られた機種でしか是正措置に対応してないからです。 これはある意味では当たり前のことですが、通信事業者は通信で利益を得ようとしますから、いかにして通信料を高くするかということに熱心にならざるを得ないのです。ところが、このモデルは日本でしか通用しないので日本の端末メーカは国際的な競争力をなくしてしまったということでしょう。要は、グローバルスタンダードから外れてしまったということです。 そうなったのは、一つは通信というものが官主導であったということじゃないかと思います。官主導というのは必然的に国際化ということとは相容れない流れになるわけです。地方の官僚は地方のことしか頭にないわけです。国の官僚は国のことしか頭にないわけですから、グローバルスタンダードというものには全く関心がなくて、国内スタンダードだけを追求してしまうことになるわけです。 そういったものがこの国には結構あふれていると感じております。電力などもそうですね。(道路)建設や農業というような領域も同じです。こういう業界で国際化した会社は聞いたことがありません。ところが国際化という波は必ず襲ってきます。企業統治に関しても、国際化の流れはM&Aですが、日本の企業の大半は買収防衛策に走っています。司法も行政もそれをバックアップしてますからこの先間違いなく国際化の波から取り残されるでしょう。 この先どうなるかというと、『鎖国』です。もうそういう状態になっていると言っても良いのかもしれません。どうも日本人には鎖国というDNAがあってそれが外敵に襲われると発現してしまうのではないかとさえ思ってしまいます。 写真なども、日本中心で動いてますが、今後国際化の波が出てきたときにどういう方向に動くのかが注目されることころです。

0 件のコメント: