月曜日, 2月 02, 2009

写真を写す時のピースサイン

 いつの時代からかわかりませんが、
写真を写す時にピースサインをする人が
やたら多くなったようです。
 最近の若い世代は、特に女性は
間違いなくピースサインをします。
写真を写すというと、
条件反射で”ピース”となります。

 で、その指使いがまた、流行があるのです。
初期ピースサインは、いわゆるV型にきれいに
カメラの方を向いていたのですが、
最近の女性のピースサインは、ちょっと横向きです。
時には手の甲がカメラの方を向いちゃってます。
 小さい子供がピースをすると、
やっと指を広げて格好をつけますが、
向きがおかしかったりします。
あのイメージです。
 『カワイイ』という言葉が
やたら使われてますから、可愛くみせる
手段にもなっているのかもしれません。
ちなみに、手の甲を相手に見せてVサインするのは
イギリスでは侮辱を意味するそうです。

 もともとは、反戦平和をアッピールする時などに
用いられていたものだったはずです。
 その前からあったようですが、
多くの人が使うようになったのは、
反戦平和的な使い方だったと記憶してます。
だからピースサインと言うんですよね。
ピース、ピースと叫びながらデモをしていたのを
よくテレビで見ました。

 どうでも良いことですが、私の学生時代の友人は、
ちょっと良いことがあると『ピース、ピース』と
言って指を広げていました。
ちょっと良いことというのは、大体パチンコで
2千円儲けたとか、そんなレベルです。ウン十年前の話です。

 そのあたりから、Vサインとピースサインが
一緒になってきたような気がします。

 それが、写真を写す時のポーズになったのは
いつごろからか分かりませんが、
すっかり定着してしまいました。
外国人でもやっている人がいますから、
世界的な傾向でしょうか。
スポーツの試合で勝って記念写真を撮っている時に
Vサインをしたのが広まったのかもしれません。

 日本人が、自分の気持ちをストレートに
出すようになった時期とも同期しているように思います。
 野球の王さんは、ホームランを打っても
ガッツポースはしませんでした。
長島さんもしませんでした。打たれたピッチャーに
失礼だからだという理由だと聞いたことがありますが、
昔は、それが常識でした。それがスマートでしたから、
見ていてしびれましたが、最近はガッツポーズをする
選手が当たり前になりました。

 写真のピースサインは他愛もないことですし
無意識にやっていることですから、とやかく言うほどの
ことでもありませんが、何となく個性がなくなって
来ているような気がしてしょうがないのです。