月曜日, 1月 30, 2012

ミラーレスの行方


 キャノンを除いてミラーレスがほぼ出そろってきたわけですが、業界の方向性は2つの流れに分かれてきました。ひとつは、一眼レフに代わる高画質という方向、もうひとつは、一眼レフとは一線を画しレンズ交換式のコンパクトという方向です。これは、各社の従来の製品戦略と非常に強い関係があって興味深いことです。一眼レフに力を入れてきたメーカは、後者の戦略を取っているいるようです。当然かもしれません。一方で、一眼レフを持たないメーカあるいは一眼レフを持っていてもシェアー的に劣勢に立たされているメーカは前者の戦略を採っています。ミラーレスで一気に逆転を狙おうという姿勢です。

 この流れで行くと、キャノンは後者の戦略を採ると考えられます。後者の戦略は、コンパクトカメラの利益率の低さということも背景にありそうです。スマホに市場を奪われているという現実もあると思われます。当然、レンズ交換式にすれば価格は上がりますから利益に貢献することになります。しかも、レンズ単独でのビジネスチャンスも広がるということになります。また、海外勢力の参入障壁も高くなります。

 ただ、どちらの戦略も市場の声が入ってないのが気になります。そして未だに斬新なカメラは出てきてないとも思います。ただ、ミラーレスの存在が大きくなってきていることは間違いない事実です。

月曜日, 1月 16, 2012

コダック上場廃止か


 少し前のニュースですがコダックが危なくなっているようです。

 コダックと言えば、コダクロームが頭に浮かびます。一眼を買って、最初に買ったフィルムがコダクロームでした。コダクロームを使っているということが、喜びであり誇らしくもあったのです。今でもその時に撮ったフィルムが残っていますが、30年以上経っても殆ど色あせしてません。ポールサイモンの歌にも出たきたこのフィルムは、まさに一世を風靡したフィルムであったと言っていいでしょう。

 フィルムだけではなく、プリントも好きでした。同僚からカメラ店でわざわざ東洋現像所に依頼するということを教えてもらって、いつもそうしていました。そんかことが頭の中をよぎって行きます。

 それが無くなってくなってしまうとしたら、実に寂しいことです。

 デジタル化の波に乗り遅れたということでしょう。スチル写真も殆どがデジタル化し、ムービーもデジタル化されてしまったので、フィルムだけではどうしようもないという状況です。デジカメも売ってはいましたが、とても本腰を入れて開発していたとは思えませんでした。

 成功は失敗の序章だったのです。

 フィルムがどこかに移管されるのかどうかわかりませんがフィルム派にとってはますます選択肢がなくなることになりそうです。いくらなんでも、フィルムをこれ以上継続生産するというのは無理があると思います。写真ではない世界で、フィルムの技術を展開できればまだ生き残る余地はあるように思います。ブランドも残るのかもしれません。しかし、それはもはやあのコダックではないでしょう。それは仕方のないことです。人と同じで、企業だって永遠に続くものではないと思います。いつかは終焉の時が訪れるのでしょう。それはまた新しいものを作りだす素になるのですから。

木曜日, 1月 12, 2012

ニコン D4


 ニコンのフラグシップ機、D4が発表されました。キャノンの1DXのブログでも書きましたが、フラグシップ機というものの扱い方が少し変わってきたのではないかと感じます。プロ用のカメラ、それも特に報道向けのカメラという様相を帯びてきました。画素数を上げるのではなく、かといって携帯カメラ以下の画素では流石にフラグシップとは言えませんからそこそこの画素数(報道写真では、画素数はそれほど必要とされないのでしょう)、スピード重視(連写性能はスポーツ報道には重要)、画質重視という姿勢です。

 このあたりの方向性は、プロの写真家(報道写真家を除く)とも違うような気がします。

 全体的にみると、D3S(1200万画素、感度12800)→D3X(2450万画素、感度1600)→D4(1620万画素、感度12800)という変遷は、意地悪な見方をすると、迷いがそのまま表れているという感じがしないでもありません。

 最初にも書いたように、フラグシップがけん引していく時代ではなくなったということなのでしょう。一眼については、プロ写真家・ハイアマチュア向け、報道写真家向け、中級アマチュア向け、初級向けというような目的・ニーズに応じたカメラの分類が必要になってきているということでしょう。同時に、いよいよ一眼デジカメの開発も大きな壁にぶつかってきたのではないかと感じます。過去の範疇では、ミラーレスへの置き換えが確実に進行しつつあります。それとは別に基本コンセプトの全く違うカメラが出現する予兆かもしれません。パラダイムの変革が起き始めているのでしょう。

水曜日, 1月 11, 2012

フジフィルムのミラーレス X-Pro1


 フジフィルムがミラーレスをアメリカのCESで発表しました。

http://www.fujifilm.com/products/digital_cameras/x/fujifilm_x_pro1/

 スペックを見て、まさにミラーレス一眼のメリットを生かしたカメラと言えると思います。そしてとにかく画質にこだわり抜いていることが強く感じられます。特に、レンズを非常に明るいもので揃えていることです。ミラーレスだからこそ出来ることですが、やっと本格的なミラーレスが出てきたと実感しました。

 いままでどちらかと言うと失礼な言い方かもしれませんがミラーレスは女性や初心者向けのカメラというイメージが強かったし、いくつかのメーカは明らかにそちらの方向に走っています。ミラーレスだからコンパクトに出来て、女性でも持ち運びが簡単だ、だから女性がとっつきやすいものにしようという発想だと思います。この路線には、画質優先というコンセプトはありません。そういう意味では私個人としては非常に不満でした。

 その中でソニーはどちらかと言うと高画素化で画質優先派であったと思います。そこに新たに参入したフジフィルムは高画素化というよりも写真の技術を生かした画質優先のカメラを作ってくれたと言えると思います。何しろ発表したレンズのF値が1.4、2.0、2.4と非常に明るいレンズをそろえてきたということが驚きでした。ミラーレスだからこそ出来るわけで、考えようによっては、一眼レフでネックであったミラーを外したことを最大限に生かしたカメラであると言えるでしょう。しかも、センサーを工夫しローパスフィルター(解像度低下要因)を外してしまったというのですから、画質に対する拘りが強く感じられるのです。フジフィルムではフルサイズの一眼を超える画質だと言っているそうですから、相当自信をもっていそうです。フジフィルムのXシリーズは本当に頷けるものばかりです。

 ミラーレスは、明確に2つの方向に分かれたと言っていいでしょう。おそらく、この方針は、各社簡単には変更できないと思います。なぜなら、方針の変更はマウントの変更になるからです。今まで一眼レフが受け入れられてきたのは、このマウンドを大きく変えなかったからです。

 最後に残ったキャノンがどちらの道を選択するのか、非常に楽しみです。

月曜日, 1月 09, 2012

この時期のかっこう


  1月3日の写真です。鎌倉八幡宮です。この時期にアルバイトの警備員さんがこの赤いトングコートの恰好をします。本当は、気付かれないように撮ろうと思っていたら、気付かれてしまい、おまけにポーズまで取ってくれましたので、こうなるとシャッターを切らざるを得なくなって仕方なくカシャッとやったわけです。だから、こんな超ベタな写真になってしまいました。女性の警備員も居て、赤いベレー帽をかぶっていました。初めて初詣に行った時は、一瞬右翼の街宣かと疑ってドキッとしたのですが、このように結構やさしいお兄さんが多く、愛想の良い警備員さんたちです。