水曜日, 12月 19, 2012

一眼レフの下克上

 デジタル一眼レフの新しい機種と古い機種を比較していて気がついたことがあります。発売するタイミングによって、上位機種より下位機種の方が高い性能になっていることはこれまでにもありました。

 しかし、上位機種と下位機種を比較して、さほど大きな差がないことにも気がついたのです。もともと一眼(レフ)はレンズは別ですから、本体のみの比較になります。本体の最重要部品はセンサーですが、これは下手をすると上述したように逆転現象が発生しています。逆転していなくても、画素数では同程度になってしまっている場合が結構あります。上位機種だから画素数が多いというわけではありません。

 画像処理エンジンも上位機種と同じものを搭載している場合が結構あります。むしろそのことを売りにしているようです。

 そうすると、本体の機能の差だけになってしまうのです。ところが、カメラですから、機能を値段に比例して設定するわけにはまいりません。基本的な機能は下位機種でも必須です。そうすると、付加的な機能でしか差を付けられないということになってしまいます。 例えば、ブラケッティングが出来るか出来ないかというような差です。それらは多くはソフト次第です。速写性能などは、使用している部品の差となっているとは思いますが、それも一般的な使い方ではそれほど使うものではありません。

 確かにこの傾向はアナログの一眼レフでもあったことです。しかし、アナログ時代は、頑健さであるとか、耐寒性能であるとか、ちょっと普通ではない使い方が高級品にはありました。デジタルではもともと電気回路の都合で動作環境はどれも同じです。本体もプラスチックの多用でそれほど差はありません。

 要はハイエンド製品は特殊な使い方、ローエンド製品は一般的な使い方ということのようです。私の場合は特殊な使い方は殆ど無いので、ローエンド製品で十分すぎるのです。その分、レンズに投資したいと思います。

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