火曜日, 11月 06, 2012

多すぎるカメラ機種

 最近のデジカメの品ぞろえが混乱してきています。特に一眼系にその傾向が見られます。もともと一眼カメラはレンズでは差が付けられないため、ボディだけでバリエーションを出さなければならないわけですが、センサー以外ではそれほど大きな差をつけるが難しと思うのです。AFの点数を多くするとか、露出を決めるポイントを多くするというようなことでの差別化が出来ますが、感度はセンサーで決まってしまいますし、シャッタースピードだってセンサーに依存します。 

 そうなるとセンサーで差を付けたいのですが、センサーの画素数もそろそろ限界に来ています。また、新製品は従来製品より性能が向上しているのが当然ですし、競合の性能と同等か上回っていることが必要になります。結果として、新しい下位機種が上位機種よりも高いパフォーマンスになってしまうという逆転現象が起きることになります。ある程度時間がたてば上位機種も性能的に追いつくことはできるのですが、更に高い性能にしようとするとセンサーの性能を上げる必要が出てきます。

 ただし、センサーの性能は徒に上げてよいということではないはずです。画素数をやたら上げても意味がなくなってきているからです。結果としてボディーの基本性能は殆ど横並びになってしまいます。今までの考えが入門機、中級機、高級機というのが一般的だと思うのですが、センサーの画素数はどれも同じか、下手をすれば逆転しているということになるわけです。

 要はカメラの機種が多すぎるのです。たまにしか使わないような機能を入れて差別化を図るというのは、どう考えても不健全です。そいうものはフラグシップ機にあれば十分でしょう。それよりも、機種を絞り込んで、もっと斬新なカメラを開発して欲しいものです。

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