土曜日, 9月 15, 2012

高級コンパクトソニーRX1、RX100


 ソニーから12日にコンパクトカメラ2機種が発表されました。いわゆる高級コンパクトカメラです。コンパクトカメラがスマホに押されて採算が悪くなっており、高級品にシフトしている流れがあるようです。意地悪な言い方をすればカメラとしてはニッチ市場へ逃げるということらしいです。

 2機種のうち、RX1は市場予想価格が25万円と、とてつもなく高いものです。センサーは35ミリフルサイズのセンサーを用い、2430万画素。レンズは単焦点(35mmF2)。富士フィルムのX100を意識した製品と言っていいでしょう。但しX100はAPS-Cサイズのセンサです。

 一眼レフ、ミラーレス、固定焦点コンパクト、ズームコンパクト・・・一体カメラはどこへ行くのでしょう。どこかに収束させなければならないということではないのですが、それぞれの分野が混然としてきた感があります。一眼レフにしか使われないと思われていたフルサイズのセンサーがコンパクトに使われたり、一眼レフとミラーレスの境界があいまいになり、安いズームコンパクトはスマホに追いやられ、ミラーレスにも小型センサーが採用され、多分ミラーレスにもフルサイズのセンサーが搭載されるようになり・・・という具合で、境界があいまいで実に混沌としてきたと感じています。

 ただ、はっきり言えることはレンズ固定の単焦点カメラは絶対にメジャーな存在にはなりえないということでしょう。カメラは、いろいろな焦点距離で撮影できるというレンズ交換式一眼レフに進化、コンパクトはズームが標準になり進化してきました。この流れは変わらないと思います。そして、ボケ味やレンズの違いによる絵作りの楽しみ方求める人にはレンズ交換式、そうではない人にはズームコンパクトを提供するのが基本でしょう。

 今回の発表は、デジタルカメラの多様化の一環というふうに理解しています。ただ、一眼レフとかミラーレスという括りでは表現できない方向に動いているのは間違いないと思います。そして、多分画素数とかミラーの有無ということではなく、画像の品質でランクが分かれるような方向に向かっているのかもしれません。ただ、画像に品質に関しては、どのカメラメーカのスペック、業界団体の規格を見ても明確なものがありません。どうもレンズ屋さんというのは、こういうことは曖昧にしたいようです。

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