土曜日, 6月 05, 2010

オルセー美術館展

 昨日、オルセー美術館展に行ってまいりました。本などで見たことのある絵画の本物を見ることができ、やはり実物のもつ迫力を感じます。色合いなども印刷とはすこし違った感じがします。


 印象派以降の絵画でしたが、印象派がそれ以前の写実的な絵画に対し如何にドラスティックな変化をもたらしたかがわかりますし、その画風はいまだに続いているともいえます。私はルノワールからゴッホくらいまでの絵が気に入っています。それ以降は抽象画の世界が入ってきていますので、私にはなかなか理解できない絵が多くなってしまいます。そういえば写真の世界もだんだん抽象的なものが増えてきているようです。

 絵を見るというのは、写真を見ることと共通したものがあります。なぜかわかりませんが、見た時に瞬間的に引き込まれるものがあるのです。

 基本は、色使いと構図なのでしょう。だから、写真と絵画を区別することは私にとっては意味無いことです。そして、画家たちが本当に構図(三角構図が多いように感じました)や色合い、筆のタッチにこだわって絵をかいていたというのがよくわかります。だから、絵画を見るというのは、写真の勉強にもなります。ひとつ大きな違いは、写真はあくまでも写実の世界です。絵画はそういう意味ではもっと自由な表現が可能です。一つの絵のなかに、それぞれの物体が違った角度で描かれていたりします。そういう手法が後のピカソに代表されるキュビズムに結びついたとも言えるのでしょうか。

 写真もデジタルの時代になりましたので、自由な表現を手にいれつつあるともいえます。

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