昨年の丁度今頃honor6 Plusについてデュアルレンズスマホのことを書きましたが、今回のHUAWEI P9はちょっと違うようです。なにしろ、あのLEICAが共同開発しているのですから、プロのカメラマンも驚くほどの出来です。
このカメラの出現でいろいろな面で大きな影響がでてきそうです。一番大きな影響は、やはりカメラメーカでしょう。あとからピントを変えられるカメラは、ライトフィールドカメラというのがあるのを紹介しましたが、それはもう時代遅れになってしまいました。それどころか、今の一眼やコンデジでは当然あとからピントはかえられませんから。しまも絞りも可変でF0.95から設定できるというのですから、一般のレンズでは無い性能です。これらは専用カメラの領域を超えたということになります。スマホが専用カメラの機能性能を超えたのは、これが初めてかもしれません。
いままでに何度も書いてきましたが、スマホの出現は、コンデジの領域をあっと言う間に駆逐してしまいました。それどころか、いまや一眼の領域さえも浸食しようとしているのです。ボケ味が楽しめる一眼がスマホで楽しめ、それも好きなようにボケ味が変えられるのですから機能的には一眼さえも超えたことになります。
不思議なのは、カメラメーカがデュアルレンズに手を出さないことです。もちろん過去には立体カメラ的なものは有りましたが、今回のようなコンセプトのカメラが出てこなかったのが不思議です。もう戦う気力もないのでしょうか?
そして、もっと驚くべきことは、ライカです。ライカは、一眼レフも作っているれっきとしたカメラメーカです。それが中国のスマホメーカとタイアップし、そのスマホにはライカのロゴすら入れているのです。ライカのカメラは価格的な面もあって市場シェアは微々たるもの。つまり、ライカはスマホに賭けたのかもしれません。1000万台のカメラよりも、数億台のスマホの一部であってもそちらに価値を見出したということなのでしょう。
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