土曜日, 10月 06, 2012

デジカメセンサーサイズの行方

 デジカメのセンサーは今後どういう方向に進むのでしょうか。コンパクトは現状並みの小型から大きい方向に移行しそうでです。それは、携帯カメラとの差別化が必要になるからでしょう。一方一眼はどうでしょうか。一眼を使うユーザは、単にレンズ交換できるということだけではなく、ボケ味を求めています。コンパクトと何か違うものがあるとすれば、やはりボケ味でしょう。  ボケ量は、F値が同じなら同じ大きさに引きのばした場合、レンズのF値に反比例し、センサーサイズに比例します。フルサイズセンサーのカメラのボケ量を1とすると、APS-Cサイズのカメラのボケは0.7(1.5分の1)、フォーサーズ規格のカメラのボケは0.5(2分の1)、1インチサイズのカメラのボケは0.3(3分の1)、コンパクトカメラ(1/2.3インチセンサー)では0.15(6分の1)のボケになります。  従って、フルサイズの一眼レフと同等のボケ味を楽しむには最低限でもフォーサーズサイズ以上のセンサーが欲しくなると思われます。もし、センサーサイズを小さくした場合は、ボケを大きくするにはF値を小さくする必要がありますが、その場合は、交換するレンズのすべてについてコストが上がってしまいます。  また、画素数は多くなることはあっても少なくなることはないと思います。従って、感度面でもセンサーサイズを小さくすることは不利になるはずです。  唯一、小さなセンサーで可能性が出てくるのは、ソフトや画像合成によるボケの生成でしょう。像面位相差方式のAFが主流になれば、ある程度被写体までの距離が把握できます。それによって画像のボケをコントロールすることが原理的には可能になります。また、焦点をシフトさせた画像を合成するという方法だって可能性はあると思います。ただ、本当に自然なボケ味を出すのは決して容易ではないでしょう。 ホーム     

0 件のコメント: