木曜日, 11月 24, 2011

カメラの形2


 最近、40年程前に買ったレンズをデジタル一眼レフに取りつけてみました。マウントが基本的に共通ですから、オートの撮影をしないのであれば問題なく使えます。昔のレンズですから、AFはついていませんし、単焦点のレンズです。(昔は、ズームよりも単焦点が主体でした。)

 取りつけて、先ず感じたのはカメラとしてのバランスの良さです。ボディとレンズの大きさのバランスが良いのです。この差は何と言っても最近のレンズが大きくなっていることです。その一番の原因はAF機構が入っていることでしょう。他にも、ブレ防止がレンズ側に入っている場合は、余計に太くなくる可能性があると思います。

 カメラのボディは昔に較べればコンパクトになってきておりますので、余計にバランスが悪くなっているのだと思います。これは、ミラーレスにもそのまま影響が出てしまっています。ミラーレスでは、ミラーが無い分更にボディが小さくなっていますが、レンズはAF機構が入って太くなっていますので、単焦点の広角、いわゆるパンケーキレンズ以外のものでは非常にバランスの悪い形になっています。カメラを首からぶら下げると、レンズが下を向いてしまうことになります。よく報道カメラマンが望遠付の一眼レフを2台位首からぶら下げて写真を撮っていますが、だいたいレンズは下向きになってしまいます。そんな恰好になってしまいます。その方が邪魔しないということにもなりますが。

 オートフォーカスは確かに便利ですが、マニュアルフォーカスのレンズもあっても良いように思います。フォーカスが合っているか合っていないかというインジケータでも付けてくれれば、それで良いと思います。その分、レンズを多く持ち歩けるというメリットもあります。

水曜日, 11月 09, 2011

庚申塔

 横浜戸塚区の舞岡公園の近くで、偶然庚申塔を見つけた。庚申塔を見つけたというより、見つけた時はなんだか分からなかった。何やら怖そうな人物が子供の髪を左手でつかんでぶら下げているのが彫られている。右手には剣のようなものを持っている。ただならぬ形相の石碑が気になって帰って調べてみたら、庚申塔であることが分かった。


 調べたところでは、庚申塔とは60年ことに巡ってくる庚申(こうしん・かのえ猿)の年に建てたのもらしく、青面金剛(しょうめんこんごう)が彫られている。6本の手があるとされるが、3本程度は分るがその他は消えてしまっている。青面金剛は疫病をはやらせたそうで、つまりこの庚申塔は疫病がはやらないことを願って建てたのだろう。右手1本目は剣を持っている。左手1本目は子供の髪の毛をつかんでぶら下げている。 右には『寛政七(乙)卯九月吉日』となっている。1795年に建てたことになる。左側には『上講中九人』とある。講の仲間九人で建てたということか。正面下には庚申ということで三猿が見える。舞岡公園は、いわゆる谷戸を生かした公園。つまり江戸時代の谷戸で耕作していた農民たちが疫病を恐れて建てたものなのだろうか。舞岡公園は、横浜の少し南部に位置する公園であるが、周りは殆どが住宅街となっている。横浜の真ん中にこのようなものが残っているというのが驚きでした。