木曜日, 11月 19, 2009

写真のデータ化を行い始めた理由その4

 大量にある写真、それを保存しておくスペースも無視できないものでした。簡単に取り出せる場所においておくにはスペースを取りすぎるのです。かと言って、たとえば物置のような場所にしまい込んでしまったら、写真を見るのも却って大変なことになってしまうわけです。

 そこで、パソコンですべての写真を管理することを始めようと思ったわけです。最初に、自分の持っている写真を実際にパソコンに取り込んでみて、これは結構いけると思ったのです。何しろ、写真を見るのがとても簡単になったからです。パソコンがそういう用途に使えるようになったということも大きな理由です。私が最初に購入したパソコンは、アップルのMacitosh LCでした。1990年だったと思います。ハードディスクはたったの40Mバイトでした。でもその時は、「40メガもある!」と思っていたのです。当然のことながら、40メガバイトでは写真などのデータは保存できません。

 それが、20年後の今は、この数万倍の容量のディスクを持ったパソコンがあふれています。写真の管理をパソコンで行うことが現実に可能になったのです。しかも、高い画質で保存できるようになったのです。

 パソコンに保存し、必要な時に瞬時に見られ、必要な時にプリントする。そして、重くて、かさばって、埃っぽいアルバム写真とようやく決別できる時が来たのです。

月曜日, 11月 09, 2009

写真のデータ化を行い始めた理由その3

 私の持っている写真には、大正時代に写された写真もあります。その写真は、ひどく汚れ、セピア色に色あせ、しかも、ものによっては消えてしまいそうなほどにコントラストがなくなっている写真が多く含まれています。銀塩写真ですから、銀が析出してしまって、白っぽく光っているものも多くあります。

 写真というのは、この世に生まれてせいぜい100年程度です。一般の家庭に普及しだしたのは、それこそ大正時代以降ではないでしょうか。もちろん、当初は、写真屋さんがうつした写真が大半ですから、品質としては結構良いものが多いということはあります。しかし、その保存という意味では大げさな言い方をすれば、写真がこの世に生まれてきて、人々が初めて経験していることなのです。

 一つは、プリントそのものの保存技術。間違いなく劣化していく運命にある写真を今後どう保存するかということです。写真の保存法については、あまりこれと言った方法が確立しているわけではないのです。好ましいと思える方法は提案されておりますが、それとて本当に正しいのかわかりません。何しろ実績がないのですから。それに、提案されている方法は、普通に一般家庭で所有されている写真を保存するための方法ではありません。プロが写した高価な写真の保存方法でしかないのです。それ以上に、写真が現像された時の条件によっても左右されるようです。ついでですが、ネガならちゃんと保存できているとお考えの方が結構多いのですが、私の経験では、よほど意識して保存しておいたものでなければ、プリント以上に悲惨な状況になっています。

 その唯一の解が、データ化(デジタル化)でした。そして、劣化した写真を少しでも復元した上で保存できればと思ったのです。データとして保存することができれば、原本もそれなりによいと思われる方法で保存することができるわけです。これが、私が写真のデータ化を手掛けるようになった3番目の理由です。

日曜日, 11月 08, 2009

お金の話

 お金の話というと、儲かる話と思われるかもしれませんが、残念ながらこれを読まれる方にとっては、一銭の儲けにもならない話です。

 何かと申しますと、やっとのことでフォトセピア、略してPSの料金見積りができるようになったという話です。とりあえず、デジタル化の見積りができるようになりました。スライドショーも近日堂々公開です。
 つまらない話だとお思いでしょうが、ここに至る道のりは、結構長くて、険しい道のりでした。皆さんのお目にかかるということは無いのですが、PSの受注管理はこの1年で大きく変わっているのです。今までは、ほとんど人力に頼った管理の仕方をしていたのです。それがようやくIT化にたどりついたということです。それを実現するのに、PHPという(雑誌ではありません!)言語を使ってプログラムを使って動かしております。その一環として今回料金見積りができるようにしたというわけです。

 ネットのビジネスでは、いわゆる買い物カゴ形式の電子取引ソフトが主流です。それは、定価が決まっていて、何をいくつ買うというような物販用には十分なのですが、PSのように全てが特注のようなケースでは電子商取引に使えるソフトというのはほとんどないのです。
 ですから、皆さんの目にする部分はほんの些細な部分なのですが、隠れた部分で結構な労力をかけてシステムを作ってきたのです。

 とにかく、少しでもわかりやすく、安心して使っていただけるよう、これからもPSのホームページを改善してまいりたいと思っております。

水曜日, 11月 04, 2009

写真のデータ化を行い始めた理由その2

 世の中には写真をデータ化したものを結構よく見かけます。一番多いのは、テレビのニュースです。いろいろな人物の写真がニュースなどで扱われた時、写真から引用することが多いのです。しかし、その写真の品質は、どうしようもないものばかりです。ニュースに使うものですから、そんな品質にこだわる必要もないのはわかっているつもりです。

 しかし、それを仕事にするのであれば、綺麗にデータ化するのは当然です。写真をデータ化するというのは、プリントに代わるものとして残すというのが狙いです。ですから、実物の写真より汚くなるというのは、私にとっては許せないことです。写真のデータ化にはスキャナーが用いられます。しかし、スキャナーというのは、ゴミに敏感に反応するのです。人物写真の回りに夜空の満天の星のよなものがちりばめられている画像をよく見かけます。これでは、大事な写真が台無しです。

 せめて、写真と同じレベルの品質が欲しい。できれば、元の写真よりももっときれいにしたい。そういうことに気を配ってデータ化してくれるところはなかなかありません。それなら、自分でやるしかないと思ったのです。これが、二番目の動機でした。