木曜日, 10月 29, 2009

写真のデータ化を行い始めた理由その1

 写真のデータ化を行い始めて、丸4年です。古い写真をデータとして残しておきたいというのが、きっかけです。自分で、少しやってみて、パソコンの画面で初めて見たとき、単に写真を見たときとは違った印象を持ったのです。いままで、見ているようで、見てなかったものが視界に飛び込んできたのです。
 なぜだかは今でもわかりません。見方が変わっただけです。モニターの画面いっぱいに出てきた写真は、今までと写っているものは同じです。でも、30cm先にある名刺版やL版の写真と、同じく30cm先にある19インチの画面の写真とは、明らかに違うものでした。
 たとえて言えば、雑誌に載っているピカソの絵画を見ているのと、美術館で展示されているピカソの絵画を目前で見ている違いに近いものかもしれません。もちろん美術館ではホンモノを見ているわけですから、そういうことが見るスタンスに影響していることはあるかと思いますが、ホンモノということを抜きにして考えても、違いがあると思うのです。
 違いは、大きさだけなのですが、大きいからこそ、違って見えるということがあると思うのです。画家が大きなカンバスに向かって絵を描くというのも、なんとなくわかるような気がします。
 そういうことが味わえるということを一人でも多くの人に知ってもらいたいと思ったのが、一つの理由でした。

月曜日, 10月 05, 2009

カメラのちょっと変わった使い方

 普通、カメラは写真を撮るものと考えます。でも、それはフィルムカメラ(ポラロイドも含む)時代の考え方ではないでしょうか。
 私は、瞬時に画像を「記録」する機械と捉えています。そういう定義を考えると、いろいろな使い方が出てきます。そして、「記録」という目的を考えてみると、残すため、記憶するため、人に情報を伝えるため、比較するため、コピーするため、データ化するためなどが考えられます。
 これだけいろいろな目的に使えるようになったのは、デジタルカメラの出現です。たとえば、コピーというのはコピーマシンの領域ですが、何も紙にコピーするだけではないわけです。残しておきたい書類などを写真に撮っておく、場合によっては、ソフトさえあればpdfファイルに変換しておくこともできます。今のデジカメは、そういうことが可能な領域に達しています。(pdfファイル変換機能付きのカメラを作れば売れるかもしれません。) もちろん、照明などは結構難しいので、多少のムラは生じますが、読めればよいという用途であれば、十分に使えます。スキャナーで取り込んでパソコンに入れておくというのが、品質良く保存する方法ですが、読めればよいのであれば、カメラで撮っておく方がはるかに短時間で処理できます。 私は、照明と資料台を備えたコピー用の台を自作してしまいました。普段使うカメラをセットするだけで、コピーが簡単にできます。
 一時的に残しておきたい情報の蓄積にも使います。電化製品などが故障した時、分解してみることがあります。このとき、分解したものの、組立ができなくなってしまうという経験をお持ちになった方も居られると思います。分解したときに、その手順をデジカメに撮っておくのです。手順を逆にたどれば、容易に組立ができるというわけです。
 カメラは出かける時とか、記念撮影をする時だけに使うという既成概念を取り払ってみると、いろんな使い方ができるものです。

日曜日, 10月 04, 2009

トイカメラ

 先日、たまたま通りかかったロフトで、トイカメラを見かけました。ずいぶんいろんな種類が出ていたのに驚いたのですが、トイカメラとは言っても、結構なお値段でした。おもしろいのは、二眼レフのトイカメラです。二眼レフといのは、一昔、いや二昔位にはやっていたカメラで、レンズが上下にふたつついているやつです。さすがにトイカメラだけあって、つくりはチャチなのですが、こういうものが売れるというのは、面白いことです。見た目はカラフルですから、レトロ回帰という雰囲気でもないわけで、使うことによる話題性を重視した商品という感じです。写真としては、性能は追及してないわけで、むしろ昔の性能の悪さをあえて強調するようなところがあります。それが、かえって面白い効果となり、一部のプロ写真家でも使っている人がいるそうです。
 二眼レフ以外にも、デジカメのトイカメラもありました。デジカメの基本的な機能はそろっているのですから、トイカメラと呼んでよいのかちょっと疑問でしたが、あえてトイカメラと称して、レンズ性能などを落として昔のカメラのような雰囲気の写真が撮れるようにしているということなのでしょう。わざと画像をゆがめたりする機能も入っているようです。つまり、ちゃんと映らないカメラということになるわけです。そういうニーズに絞った商品というのも面白い発想です。